コープブロードウェイセンター@中野

皆様こんにちは。
中古マンションマンです。

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今日は、コープブロードウェイセンター
にスポットを当ててみましょう!

(え〜、それどこ〜?)
(なんかカタカナばっかりだな〜)
(ひょっとしたら、あのブロードウェイなの?)

なんて、色々な声が聞こえてきそうですね。
コープブロードウェイセンターだとピンとこなくても、
中野ブロードウェイ
と言われたら、知っている人も多いのではないでしょうか。

そう、あの中野ブロードウェイです。
中野を象徴するサブカルの聖地です。

"中野ブロードウェイ"で検索すると、これでもかというくらい
色々な情報が出てきますが、今回はレジデンスとしての
コープブロードウェイセンターにスポットを当ててみます。

※ブロードウェイを知らない方のためにリンクをまとめました。

tokyolucci.jp

dime.jp

コープブロードウェイセンター概要

今年めでたく生誕50周年を迎えたコープブロードウェイセンター、
まずはその概要をみてみようと思います。

竣工は、今から50年前の1966年で、
分譲会社は「東京コープ」です。
東京コープと言えば、
・原宿のコープオリンピア
新宿御苑のエンパイアコープ(建て替え済)
あたりが有名ですが、コープブロードウェイセンターは
それらの弟分ということになります。

50年前には珍しい、商業施設とレジデンスが融合した建物で、
今で言えば六本木ヒルズだよね、という事が言われたりします。
 B3:ボイラー室などの設備関係
 B2:トランクルーム
 B1~4F:多種多様な店舗が混在
 5F~10F:集合住宅
 屋上:庭園
という作りになっており、住戸部分だけでも200戸以上あります。
ちなみに、商業部分に関してもそれぞれの区画に区分所有者がいますので、
権利関係者はたくさんいるんでしょうね。

実は、高級レジデンス

今でこそ、オタク・サブカルのイメージが強く付いていますが、
もともと5F以上の住宅部分は高級レジデンスとして知られていました。
青島幸男さんや沢田研二さんが住んでいたというのは有名な話です。
50年の歳月が経った今でも、当時の面影は色濃く残っています。

まずは、赤絨毯が敷かれた共用廊下。
中廊下型の配置となっており、なんだかホテルみたいですよね。
清掃員による掃除や警備員による見回りも頻繁に行われているので、
いつみても赤絨毯貼りの廊下は綺麗な状態です。

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ゴミはいつでも捨てられます。
頻繁に回収してもらえるので、ゴミがたまることはありません。

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セントラル空調・給湯が今でも現役で使われています。
スイッチを押すと、夏場は冷房・冬場は暖房として動作します。
冷房・暖房の切り替え時期は、毎年気候を見て決めているようです。
最近では設備も古くなり、専有部分のFCUを交換する工事も
頻繁に行われているようです。
※噂によると、FCU交換の費用は管理組合・居住者折半だとか。

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屋上に庭園があるというのは、有名なお話ですが、
もう少し細かく見ていきましょう。
ペットが飼えるので、屋上でお散歩させる方も多いようです。

まず、池。
アメンボがスイスイ水面を泳いでいたりします。

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こちらはプール。
夏の1ヶ月間程度のみですが、現役で利用されています。
プールを利用する際には監視員がいるので安心です。

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遊具もあります。
地味ですが、メンテナンスもされており、現役で使えます。

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トイレもあります。

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植栽・芝生も丁寧に整備されています。

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ここは、元ゴルフ練習場。
利用者が減ったことから今は無くなり、人工芝のスペースとなっています。

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管理費・修繕積立金・空調基本料・給湯基本料・空調使用料・給湯使用料
合わせると5~6万円かかる事もあり、ランニングコストは高めです。
さすが高級レジデンスですね。
賃貸だと55平米のお部屋でも15万円近い賃料になるそうで、
築50年とは思えないような高級レジデンスっぷりが現れています。

 

今後はどうなる?

築50年を迎えて、今後コープブロードウェイセンターは
どのような道を辿るのでしょうか。

...おそらく、この先数十年はこのまま保たれ続けるでしょう。

というのも、建て替えの話が持ち上がって久しいコープオリンピア
実際に建て替えが行われたエンパイアコープと違い、
コープブロードウェイセンターは建て替えが難しい事が予想されます。

現状の住みやすさを考えると、200戸以上あるレジデンス部分の合意が
得られる可能性も低く、商業部分の区分所有権者についてはなおさらです。
実際、建て替えに向けた動きというのはほとんど持ち上がっていないようで、
3年ほど前には大規模修繕を行い、引き続き建物の価値を保ち、
住みやすい環境を継続していこうという考えが見て取れます。

もしかしたら、なんだかんだでこの先50年間も適切な維持管理がなされ、
100周年を迎える日が来る事も絵空事ではないかもしれません。

 

住居エリアや屋上には簡単に立ち入る事ができないため、
そもそも中野ブロードウェイが集合住宅になっている、
ということを知らない人もいるようですが、
れっきとした(元)高級レジデンスです。
ブロードウェイに遊びに行く事があったら、
レジデンスとしての一面がある事も思い出していただければと思います。

では。