リノベ?そのまま?中古マンションにどう住まう?
皆様こんにちは。
中古マンションマンです。
中古のマンションをこよなく愛する、中古マンションマンです。
突然ですが、中古マンションに住むっていう事を考えた時に、
住み方って大きく3つあると思うんです。
・そのまま住む
・リフォーム/リノベーションされたものに住む
・リフォーム/リノベーションして住む
この3つ。
なので、
それぞれどういうメリット・デメリットがあるのか
どんな人にはどの住み方があってるのか
みたいな事を考えてみようと思います。
そのまま住む
まずは、中古マンションを買って、そのまま住むケースを考えてみます。
築浅で室内の状態が良い場合とかですかね。
メリット・デメリットを細かく上げていこうと思ったらキリがないでしょうから、
それぞれ2つずつに絞ってみていこうと思います。
メリット① すぐ住める
そのまま住むわけですから、すぐに住めるのはいいところですよね。
リフォームの手間も時間もかかりません。
年度内になんとか引っ越したい!
賃貸の更新に間に合わせて引っ越したい!
などの切羽詰まった状態でも間に合いそうですね。
メリット② リーズナブル
水回りを一新しようと思うと、それだけでも100万円単位のお金が
必要になってきます。
比較的築浅の物件だと、そもそもの物件価格が安いとは言えませんが、
リフォームにお金をかけずに満足して暮らせるなら、
合理的な選択と言えるかもしれませんね。
デメリット① 間取りにあわせて暮らす
間取りに合わせて暮らすというのは当たり前のことですが、
もう少しこの部屋狭くてもいいのに、もう少し収納欲しいのに、
などなど住まいについての細かな不満はでてくるでしょう。
この部屋は「あなた」のためにつくられたわけではなく、
広く「万人」に受ける様につくられたものですからね。
気にいる間取りを探して半年も一年も物件を見て回るのは
珍しいことではないですよね。
デメリット② 設備が新しくない
設備が新しくない、というのはなんとも微妙な書き方ですが、
古くはないんだけど、最新ではないし、使用感があるよな、
というニュアンスです。
水回りなどの「設備」に住まいの価値を見い出す人もいる様で、
そんな方だと、5年前時点では最新だったキッチンを見ても、
スペックが足りないと不満を抱くことになるかもしれません。
でも、まだまだ綺麗で使えるから取り替えるのももったいないし、
などという悩みも出てきそうですね。
こんな人は「そのまま」
まず、間取りや内装によって暮らしの質を上げたい、
ということを考えていない人は「そのまま」で、
十分満足できるのではないでしょうか。
住まいの中身よりも外観や共用部の充実を求めるという方にとっては、
リノベーションにかけるお金は無駄になってしまうでしょう。
あるいは、短いスパンでの住み替えを考えている人も、
この住み方が良いのかもしれません。
未使用の状態で引き渡すわけではないですから、
購入時にちょっとしたリフォームをしたとしても、
例えば4~5年後に売却するときには価格を載せることはできず、
償却されてしまうと考えた方が良いでしょう。
ならば、十分使えるし、決して古くもない、大して痛んでもいない
お部屋で暮らして、余計な出費を避けるのが吉だと思います。
リフォーム/リノベーションされたものに住む
不動産ポータル見てるとよく目にしますね、
「リフォーム済み」「リノベーション済み」を謳う物件たち。
どうなんでしょうかね。
メリット① すぐ住める
これもメリットは、すぐ住めること。
しかも設備は全て新品ですから、人が使った設備を使い、
人が住んでいた空間で過ごすことに抵抗がある人でも、
気持ちよく住み始めることができるでしょう。
センスの良し悪しはさておき、家具付きで販売する業者も多いですから、
家具選びも省略できてしまいますね。
メリット② 割安感がある
リノベーション済みを謳って販売されている中古マンションは、
比較的築年数が経っているケースが多い様に感じます。
築年数が経つことで物件自体の価格が下がっていますから、
「この立地で、この価格で、中もピカピカで、お得じゃん!」
とリノベーション済み物件を購入する方も沢山いるでしょう。
デメリット① 間取りにあわせて暮らす
デメリットのひとつ目は、そのまま住むのと同様に、
あくまでできあがった間取りで生活することになるので、
不満は生まれてしまうでしょう。
定量的なデータがあるわけではないのですが、
「間仕切りすぎ」「キッチン小さすぎ」「収納少なすぎ」
あたりの不満はよく耳にする気がします。
デメリット② 内装が安っぽい
再販業者を責めないであげてほしいのですが、
はっきり言って再販業者のリノベーション済み物件は、
できる限り工事費を圧縮しようという考えのもとつくられています。
この辺りは別記事で書こうと思いますが、
工事にお金をかければかけるほど、再販業者としては利益が減るし、
新規の仕入れ(リフォーム前物件の購入)ができなくなります。
いたずらに在庫をダブつかせるわけにはいきませんからね。
全ての業者という訳ではないですが、誤解を恐れずに言えば、
なるべく低コストで見栄えのいいお部屋を作り上げること、
が再販業者の使命になります。
間取りも内装も普通(あるいはそれ以下)というのは仕方ないことです。
こんな人は「リノベーション済み」
住宅にかける予算をできる限り抑えたい方にはオススメです。
そのまま手をかけずに住める程度の中古マンションよりは、
築年数が30年・40年と経っているリノベ済み中古マンションの方が
売り出し価格は安いケースがほとんどだと思います。
立地にこだわりたいけど、予算がいっぱいいっぱいで、
築浅マンションも無理、リノベーションにもお金をかけられない
という方はリノベーション済みを選ぶというのもアリでしょう。
リフォーム/リノベーションして住む
最近増えてきた印象がある、リノベーション。
その中でも、自分たちで間取りから作ることができる、
請負型のリノベーションを選択した場合ですね。
メリット① 暮らしにあわせた住まいになる
間取りや内装、使用に至るまで自分たちで決めることができるので、
自分たちのライフスタイルに合わせた住まいを作ることができます。
リビングに集う家、趣味を楽しむ家、ペットと戯れる家、貸しやすい家、
など、住む人それぞれの目的に応じた住まいができあがるので、
日々の暮らしの満足度は高くなるでしょう。
メリット② 安心して住める
設計段階から始まり、工事についても自分たちで確認することができます。
解体したコンクリートむき出しの状態から、床下に配管・配線がなされ、
床や壁ができていき、設備が取り付けられ、仕上げ作業が行われる、
という一連の工事を確認することができますから、
実は古い配管がそのまま使われているんじゃないか、
というような不安を取り除くことができます。
自分の住まいがどの様につくられていったのか、
床下や壁の中に隠れてしまっている裏側まで知ることができたら
安心できる気がしますよね。
デメリット① 費用がかかる
水回りを一通り交換し、床壁天井も綺麗にしようと思うと、
500万円くらいのお金はあっという間に無くなったりします。
スケルトンからのリノベーションをするとなると、
1,000万円の予算は決して高い数字ではないでしょう。
リノベーション済みのものを購入して住むよりは、
リノベーション前のものを買って、リノベーションしてから住む、
という方が金額としては高くなる場合がほとんどでしょう。
デメリット② すぐには住めない
住む家が決まっても、4〜6ヶ月はお引越しできないのは
リノベーションのデメリットと言えるでしょう。
内装の打ち合わせに1〜2ヶ月、工事に2〜3ヶ月は要すので、
なかなか住み始められないもどかしさはあるかもしれません。
また、内装の打ち合わせでも、工事が始まってからも、
考えること、決めなければいけないことが沢山あるので、
他の住み方に比べ、住まいについて頭を悩ませる時間は
多くなることは間違いないでしょう。
こんな人は「リノベーションする」
自分たちの暮らしをよりよくするために、
住まいを工夫したい・楽しみたいという方は
自分たちらしくリノベーションをして住まうというのが、
もっとも満足度の高い選択になるでしょう。
賃貸にしろ、持ち家にしろ、今の住まいの間取りに不満がある、
という方はリノベーションを一度は検討する価値はあると思います。
自分の適性に合った中古マンションライフを!
一言で中古マンションといっても千差万別。
新築マンションではなくなったら中古マンションになりますからね。
新しいものにそのまま住む人もいれば、
古いものを自分らしく作り変えて住む人もいます。
みなさんにとってはどの選択がしっくりきそうでしたか?
具体的な物件をあて込んでの比較なども面白そうなので、
後日検証してみようと思います。
乞うご期待という事で。
では!