『あえて選んだせまい家』を読みまして

皆様こんにちは。

中古マンションマンです。

中古のマンションをこよなく愛する、中古マンションマンです。

 

『あえて選んだせまい家』

そんな本を読みまして、

これがとても興味深い内容だったので、

これまた中古マンションと絡めてご紹介します。

 

 

家といえば、広いに越したことはない、

と考える人はたくさんいると思います。

ところが、自分たちの暮らしの棚卸をすると、

実は広さよりも大切なものがあることに気づいたりします。

 

家族との距離感

コミュニケーションの密度

よりよい立地での暮らし

住居費は抑えたい

必要十分な間取り

  ・

  ・

  ・

 

「暮らし」を良くするために「住まい」にできること。

それを考えた時に、色々な解が出てくると思います。

その解は、人それぞれですよね。

 

中古マンションの魅力のひとつは立地の良さ。

よりよい立地で暮らしたいけど、広さを求めると高くて住めない。

だったら、古いだけで価格が下がる中古マンションで。

狭くても、リノベーションで好きな間取りを作れれば、

自分の暮らしにフィットした住まいが作れますよね。

 

この本の中でも、いくつか中古マンションの事例がありました。

例えば、築40年以上の中古マンションをリノベーションした事例。

この例からは、中古マンションの魅力がビンビン伝わってきます。

予算上、新築だったら絶対に住めない立地で、

古くても自分たちの暮らしに合わせて中身を作って、

「住まい」が幸せな「暮らし」のベースとなっている。

素敵な住まい観をお持ちなのでしょうね、この方は。

 

地方で土地がタダみたいなところに住むのなら、

広々した立派な注文住宅を作るのもいいでしょう。

住宅を資産として捉える必要もないですし、

限られた広さの中で間取りを作る必要もないですし。

 

でも、上記の中古マンションを購入した方の事例のように、

都心で暮らす方は、もっと「住まい」について、

真剣に考えた方がいいかもしれません。

広ければいい、新しければいい、ではなく、

自分たちの「暮らし」や「価値観」にしっかり向き合った上で、

自分たちはどんな住まい方をすべきか、

しっかり考える人が増えてくれると嬉しいです。

 

 

本の内容にあまり触れない結果となってしまいましたが、

読んで良かったと思います。

ありがとうございました。

 

では。

船橋っ!?住みたい街ランキングが発表されました

 皆様こんにちは。

中古マンションマンです。

中古のマンションをこよなく愛する、中古マンションマンです

 

本日は、気になるニュースについて書いてみようかなと思います。

 

不動産ポータルのHOME'Sさんから、

2017年「買って住みたい街」「借りて住みたい街」ランキング

が発表されました。

とても興味深い結果だったので、

「買って住みたい街」の方に絞って考えてみようと思います。

www.homes.co.jp

 

 

むむむ?去年と顔ぶれがかなり違うぞ

今回の結果を見て、まず驚いたのは、

第一位「船橋」!!

の部分でしょう。

正直びっくりです。

そんな皆こぞって船橋に住みたいの?

ふなっしーってそんなに人気なの?

とか、まぁ想像もしていない結果でした。

 

ちょっと2016年と2017年のTOP10を比べてみましょう。

 

2016年

第1位 :吉祥寺
第2位 :横浜
第3位 :恵比寿
第4位 :品川
第5位 :武蔵小杉
第6位 :池袋
第7位 :二子玉川
第8位 :荻窪
第9位 :新宿
第10位:鎌倉

 

 

2017年

第1位 :船橋
第2位 :目黒
第3位 :浦和
第4位 :戸塚
第5位 :柏
第6位 :流山おおたかの森
第7位 :津田沼
第8位 :町田
第9位 :三鷹
第10位:大宮

 

あれれ、被っているものひとつもない。。。

というのも、そこにはきちんと理由があって、

HOME'S総研のチーフアナリスト中山さんによれば、

今回のランキングでは集計方法を見直したそうです。

 

なるほど、「ここに住みたい!」という夢や希望ではなく、

現実的にどこで探している人が多いか、

という事をベースにしている集計なのですね。

 

確かに、2016年の顔ぶれを見ると、どの街についても、

「うんうん、住めるなら住みたいよ!」と私も思います。

 

2017年だと、せいぜい目黒か三鷹あたりかな、個人的には。

というくらいバラエティに富んだラインナップになっています。

 

もしかして、まだまだ新築優勢?

このランキングを見て、

「まだまだ多くの人は新築・築浅を望んでいるのだろうか。」

という事を感じました。

中古が新築を逆転したぜ、なんていうニュースについても

最近ブログに書かせてもらいましたが、

思ったより世界は中古マンションを求めていないのかな。

chukomansionman.hatenablog.com

 

どうして、このような感想を持ったかというと、

今回上位にランクインされたエリアは、

手ごろな新築マンションが買えるエリアなのではないかな、

と思ったからです。

 

細かい新築竣工数とかを追っているわけではないのですが、

上位の顔ぶれを見ていると、

 

 都心で働くファミリー層が、

 予算3,000万円台程度で、

 通勤時間・利便性よりも周辺環境を重視して、

 新築マンション(あるいは戸建て)を探している

 

そんな光景が目に浮かんできます。

どれもターミナル駅で、バスも沢山出ているでしょうし、

駅から多少遠かったとしても、このエリアでなら、

普通のサラリーマン世帯でも広めの新築マンションが買える

という事なのかもしれません。

 

細かいユーザーの行動履歴を知っているわけでもないですから、

あくまで中古マンションマン的仮説なのですが、もしかしたら、

まだまだ中古マンションはメジャーじゃないのかもしれません。

 

負動産は持たないでほしい

中古マンションマンの切なる願いを。

もしも、この結果がユーザーの新築志向に起因していたとすると、

少しだけ怖い未来が見えるな、と思っています。

 

人口減が減少・高齢化が進んだ将来、

今購入したマンションが、果たしてどれくらいの価値を持つか。

その不動産は「負」動産にならないか。

住宅を購入するのであれば、その視点だけは忘れないで欲しいです。

 

さくら事務所の長嶋修さんのつぶやきも、とても刺さりました。

 

 

 

ちなみに、

船橋

目黒も

浦和も

戸塚も

柏も

流山おおたかの森

津田沼

町田も

三鷹

大宮も

すごくいい街だとは思ってますからね!

価値がない街だとか言っているわけではなく、

「住宅購入をするなら将来価値まで考えて!」

というメッセージですからね!

 

では、またお会いしいましょう。

「暮らし」と「住まい」について考える〜リノベーション〜

皆様こんにちは。

中古マンションマンです。

 

中古のマンションをこよなく愛する、中古マンションマンです。

 

 

「暮らし」と「住まい」というテーマでもう少し書いてみようと思います。

以前の記事では「職住近接」というテーマで、

特に都心で働く人にとっては、利便性の高い場所で中古マンションを

手に入れるというのが賢い選択ですよね、というお話をしました。

 

今回は「間取り」という視点から、「暮らし」と「住まい」、

中古マンションについて考えてみようと思います。

 

間取りに合わせて暮らす?

間取りに合わせて暮らす、実に当たり前の選択ですよね。

注文住宅でも作らない限り、オプションで間仕切りの有無や壁の色など

選択することができたとしても、

自由な間取りを作るという住まいづくりはほぼできません。

なので、出来上がった間取りの上で、家具の配置を工夫したりしながら、

自分たちにとって暮らしやすいようにカスタマイズしていくことになります。 

 

もちろん、悪いことではないと思います。

ですが、「住まい」で「暮らし」をもっとよくしようと思ったら、

より自分のライフスタイルに合った間取りを作る必要があると思います。

 

マンションだと、基本的に縦の列は同じ間取り。

上の階の人も、下の階の人も、自分とは全く違うライフスタイルのはず。

家族構成だって、仕事だって、趣味だって全然違うはず。

なのに、なんで同じ間取りで暮らしているんでしょうか?

それが当たり前だから?

 

 

「リノベーション」という選択

間取りに合わせて暮らすのが当たり前。

そんな常識を覆す住まいづくりが広がっています。

それが、「リノベーション」。

今ではテレビなどで見聞きしない日はないくらい普及してきたかもしれません。

 

詳しくは、リノベーション住宅推進協議会のWEBページなどが

参考になるかなと思います。

リノベーションとは|リノベーションについて|一般社団法人 リノベーション住宅推進協議会

 

中古マンションとリノベーションは実に相性がいいです。

中古マンションの魅力についても、以前の記事でお話ししましたが、

デメリットは、何よりも「古い」ということ。

建物自体について言えば、修繕がしっかりしていれば

「古い」ということそれ自体が心配になることはありません。

 

ただ、お部屋の中となると、中古マンションはたくさんの問題を抱えています。

30年、40年前の人々の生活と今の生活は全く異なるし、

設備や使用も古く、傷んでいたりもするし。。

 

そんな古いお部屋の中を丸裸にしてしまって、

そこから自分たちの「暮らし」に合わせて間取りを作っていく。

 

ある人は、広いリビングでパーティをするかもしれない。

ある人は、キッチンを囲んでお料理教室を開くかもしれない。

ある人は、大きな収納に家のものを全部つっこむかもしれない。

ある人は、家の中に図書館を作るかもしれない。

ある人は、広いエントランスで自転車の整備をするかもしれない。

   ・

   ・

   ・

 

人の数だけライフスタイルがあるので、きりがありませんね。

 

どんな人にだって、自分に「暮らし」に合った「住まい」の形はあるはず。

既成の間取りにとらわれず、

中古マンション×リノベーション

でつくっていくというのは、考えるだけでもとてもワクワクする事だなと思います。

 

文字だけじゃわかりにくいので

文章も上手くないし、いくら書いても、イメージがわかないですよね。

リノベーションの事例を楽しめるWEBサイトを集めてみたので、

色々見てみてください。

 

・・・少しでも、伝えたかった事が理解してもらえるといいな。

 

『SUVACO』

suvaco.jp

 

『リノベりす』

renoverisu.jp

 

『リノべる。』

www.renoveru.jp

 

 『nu』

n-u.jp

 

『blue studio』

www.bluestudio.jp

 

今回も、かなり抽象的なお話になってしまいましたが、

中古マンションマンはリノベーションに大注目です!

南砂住宅@東陽町

 皆様こんにちは。

中古マンションマンです。

 

中古のマンションをこよなく愛する、中古マンションマンです。

 

 

今日ご紹介するマイフェイバリット中古マンションは、、、

 

南砂住宅です!!



(えぇー、またマイナーなところきたよー)

(マジでどこだよー、そこー)

(名前が地味だよー)

(なんか公団みたいな名前だなー)

 

とかいう声が聞こえてきそうですが、ここ、いいマンションです。

 

団地好きにはたまらないみたいですよ、ほら!

dhanow.ldblog.jp

 

 

最寄駅は東京メトロ東西線東陽町駅」です。

徒歩だと7分と表記されている事が多いですが、その巨大さゆえ、

同じ南砂住宅でも棟によってかなり駅距離は異なります。

あと、隣駅の「南砂町」からも歩いていけますね。

 

1974年築なので、現在の築年数は42年。

全8棟からなる大型集合住宅で、分譲棟は2・8号棟のみ。

他は東京都住宅供給公社の賃貸となっています。

 

さてさて、どこから話そうかと迷ってしまいますが、

南砂住宅のいいところを3つに絞ってご紹介します!

 

1. とにかく、でかい!

(それっていいところなのか...

というツッコミはさておき、現地に行くと、

まずその敷地と建物の大きさに圧倒されます。

2・8号棟の分譲棟だけでもゆうに1,000戸を超えるので、

賃貸棟とあわせると4,000弱の世帯数になるでしょうか。

 

その巨大さゆえ、敷地内には教育機関からスーパー、

飲食店まで生活に困らないレベルのものが揃っています。

お昼の時間には、スーツを着たサラリーマンのランチ姿も目にしますし、

夕方には買い物する人もたくさんいます。

タイムスリップしたような、ちょっと懐かしい感覚を味わえるのも魅力かも。

 

さらには、南砂住宅の敷地の外周はランニングコースになっています!

一周が1500mほどなので、ちょこっとランニング・ウォーキングで

体を動かしたい人にはもってこい。

 

まわりの迷惑を気にしなければ、

強度をあげてスピードトレーニングをするのもいいかもしれませんね。

 

あるいは、木場公園や皇居まで走ってきた帰りの

クールダウンにも重宝しそうな距離感ですね、1500m。

(ランニング話はもういいか。。)

 

2. 見事な自主管理!

さて、こちらの南砂住宅のもう一つの特徴といえば、

ここが自主管理だということかなと思います。

マンションを維持するということは、専門性が高い仕事であるため、

多くのマンションでは、清掃・管理・修繕などの業務を

その道のプロである管理会社に委託しています。

「日本ハウズイング」とか

「東急コミュニティー」とか

長谷工コミュニティ」とか

聞いた事がある人もいるかもしれませんね。

 

しかし、南砂住宅は「自主管理」。

管理組合(=住人)がマンションの維持管理を自分たちの手で行なっています。

当然、自分たちだけで適切な維持管理の方法を見出し、

長期の修繕計画を立てるのは容易なことではないので、

修繕計画の作成は外部に委託するなど、無理をしていないことも高評価です。

 

「お金がもったいないから」と管理会社を外し、

杜撰な管理をしているマンションなんてたくさんありますから、

南砂住宅はいいお手本になりますね。

 

修繕のためのお金もしっかり貯めているため、耐震改修まで実施しています。

南砂住宅は下駄ばきのマンションなので、

パッと見だと耐震面で少しだけ不安な気持ちも出て来ますが、

よく見るとしっかり耐震改修している事がわかるので、

さっきまでの不安が嘘のように晴れていきます。

 

3. お手頃 かつ 期待大!

それから、やはり価格の安さも魅力ですよね。

立地が良くて、管理が良くて、住みやすいマンションですから、

もっと高くても良い気がしますが、その築年数の古さから、

今だと2,000万円台前半で成約しているようです。

 

この値段、正直、物件の魅力の割には安いな、と思うのですが、

それでも価値が見直されて相場が上がっているのがこの南砂住宅です。

おそらく5年前とか、中古がまだメジャーな選択になる以前であれば、

2,000万円を切って購入することもできたのではないでしょうか。

がっつり人気が出て来ているエリアのいい中古マンションですから、

相場が下がるのを待とうというのは無意味でしょうね。

 

あと、これは、おまけ程度ですが、もしかしたら、

東陽町の駅周辺の資産価値がグッと上がる可能性があります。

豊住線」という言葉を聞いた事があるでしょうか。

細かいことは、下記のリンクなど参考にしていただければと思うのですが、

要は、沿線が一つ増える可能性を秘めているのが東陽町駅です。

gendai.ismedia.jp

 

築年数が経ち、価格が底値まで落ちている状態の南砂住宅を手に入れて、

その後「豊住線が実現します」というニュースでも発表されようものなら、

テンション上がって踊り出してしまうかもしれませんね。



いやぁ、マンション自体も街も魅力的で、

まだまだ書きたいことありますがこの辺で。。

 

コストを抑えて、便利で、暮らしやすく、

安定した資産にもなる住宅購入を考えている方にはオススメです!

 

メモリアルイヤー~中古マンション大躍進の3つの理由~

皆様こんにちは。

中古マンションマンです。

 

中古のマンションをこよなく愛する、中古マンションマンです。

 

 

2016年は、不動産業界にとってのメモリアルイヤーになりました。

  

ついに、、、

 

中古マンションの成約数が

新築マンションの供給戸数を

上回ったのです!!

 

首都圏に限った話ではあるものの、

 

・中古マンション成約件数:37,189件 (東日本レインズより)

新築マンション供給戸数:35,772件 (不動産経済研究所より)

 

という結果が発表されております。

 

色々な人がこのニュースに触れており、
SUUMOジャーナルのこの辺りの記事や、

news.livedoor.com

 

長嶋修さんのこの記事などは、

「固定金利契約であっても、金利上昇する可能性はゼロではない」という

衝撃の事実も、併せて知ることができました。

style.nikkei.com



中古の成約増の理由としては、下記の理由が上がっています。

 

新築マンションの過剰な価格高騰

・中古マンションの割安感

・中古マンションに対する抵抗感の低下

 

新築マンションの価格は資材・人件費の高騰と投資マネーの流入の影響で、

普通のサラリーマンには手の出ない価格にまで上がっているが、

それに比べると、相場上昇が続いているとは言え、中古マンションなら買いやすい。

リノベーションという選択肢も当たり前になってきたことから、

「中古=古い・汚い」という価値観が変わってきた、という状況のようです。



こんな要素もあるのでは?

ここからは、中古マンションマンの私見になりますが、

中古マンションという選択がこれだけ当たり前になった要因として、

以下の3つも寄与しているのではと考えています。



1. 住宅ローンが組みやすくなった

これは、かなり大きいと思っています。
数年前までは、住宅ローンを組める期間について、
「65年ー現状の築年数」などと、制限をかけている金融期間が多くありました。


今でもそのような制限を設けているところはありますが、
築年数は気にせず、例えば築45年の中古マンションにも
35年でのローンを組ませてくれるケースもあります。
重要事項調査報告書や長期修繕計画を確認する金融機関もあり、
中古マンションの「実際の価値」が評価されるようになってきていると感じます。

それから、リノベーションという選択が広がる中で、
中古マンション購入とリノベーション工事費を一本化で借りられる金融商品
の普及も、中古購入を考える人には追い風になっているでしょう。
個人融資で悩む地銀・信金などは、積極的に中古×リノベの一本化ローンに
取り組むのもいいかもしれません。

2. 都市型の暮らしへのシフト

人口の流入データも併せて見てみると、東京圏については、
人口の流入超過が続いています。

www3.nhk.or.jp



もう少し詳細に人口移動の流れを見る必要はあると思いますが、
以前の記事で書いたように、賃金の低下、共働き世帯の増加などの要因もあり、
「広々した郊外型の暮らし」から「コンパクトな都会型の暮らし」へと
都会で働く人々の価値観がシフトしているのかもしれません。

最近よく語られる「負動産」と「富動産」という考え方から見ても、
人口減少が確実な日本においてはあえて郊外の「負動産」を選ぶという
選択肢は減ってきているのかもしれませんね。

 

3. 中古=安全という認識の普及

中古=安全、という言い方は正しくないかもしれませんが、
2つの観点から中古マンションが見直されているのだと思います。

ひとつは、資産価値という点。
かつては不動産の売買と言えば、売り手と買い手の情報の格差が大きく、
営業マンに言われるがまま住宅購入を決めていた人も多いでしょう。
ただ、最近ではインターネットで相場を知ったり、売りに出ている物件に触れることは
誰でも当たり前にできます。
情報に触れる中で、「新築=資産価値が高い」という誤解が解けて、
新築の将来価値の低下の大きさ(住宅なのに消費財としての色が強い)や、
中古の資産としての安定性(損しにくい投資としての色が強い)が
見直されてきたのだと思います。
大きな買い物だからこそ、資産として安全な中古を選択している人が
増えているのかもしれません。

ふたつめは、構造的な安全性です。
旧耐震は怖いよね、新しければ新しいほどいいよね、
という誤解が解け、旧耐震基準の中古でも建て方や管理がきちんとしていれば
実際の被害にあう可能性は低いという事が常識になりつつあるのだと思います。
物件に対しての見方が厳しいフラット35でさえ、
建て方に問題がなく、長期の修繕計画をきちっと立てているようなマンションであれば、
築年数が40年を過ぎていても融資を行ってくれます。
耐震適合証明が取れていない、旧耐震の中古マンションでも融資してくれますから、
かなり中古に対してかなり積極的になってきたなという印象を受けます。
特に中古戸建においては、ホームインスペクションの導入が進んでいますが、
今後は、もしかすると、中古マンションについても管理状態の精査の必要性が
増すかもしれませんね。
いいストックは正しく評価される時代になるかもしれません。



以上、中古マンションが新築を上回ったというニュースを受けての、
中古マンションマンなりの見解でした。


いよいよ中古マンションが当たり前になってきて、ワクワクがとまりませんね!

宮前平富士通ハイツ

皆様こんにちは。

中古マンションマンです。

 

中古のマンションをこよなく愛する、中古マンションマンです。

 

 

今日は好きなマンションについて書いてみます。

世の中にはたくさんのマンションがありますが、

本日ピックアップする中古マンションは、、、

 

 

 

宮前平富士通ハイツです!!

 

 

(どこ〜?)

(それどこ〜?)

(聞いたことないよ〜?)

(宮前平ってどこ〜?)

富士通ってあの富士通なの〜?)

(なんで秀和とかシャトーとかじゃないの〜?)

 

 

なんて声が聞こえてきそうですが、そんなの気にしません。

好きなものは好きなので、とり上げちゃいます。

 

 

宮前平富士通ハイツは、

田園都市線の「宮前平」駅から徒歩5分くらいでアクセスでき、

お隣の宮崎台駅へのアクセスも便利です。

宮前平の駅からはググッと坂を登るのですが、

幸い駅から近いので苦ではないと思います。

あの辺りだとベビーカーを押しているお父さんお母さんの

姿もよく見かけますし、慣れればどうにかなるのでしょうね。

 

竣工年月は1972年9月なので、現在築44年になります。

...そんなに経ってますか、そうでしたか。

現地を見ればわかるのですが、廊下・エレベーター・庭・植栽など、

共用部分はとても丁寧にメンテナンスされております。

特に、植木の剪定は綺麗にされていて、航空写真を見てみると、

綺麗に丸く剪定された木々がマンションのお庭を囲んでいることがわかります。

そんなに築年数を経ているとは感じさせない綺麗さがあります!

 

f:id:chukomansionman:20170201160651p:plain

 

 

住人の意識も管理に対する意識がとても高いのが特徴で、

居住者向けのしおりには、困った時にどうすればいいか、

住人は何を守らなければいけないか、ということが細かく書かれています。

当然管理規約もありますが、わかりやすくしおりを作って、

新しい居住者にも管理に対する意識を受け継いでいっています。

 

管理業務は管理会社に委託しているのですが、

定期的に管理組合=住人での清掃活動も行っているようで、

住人同士の交流の場にもなりそうですね。

 

150戸以上の大きなマンションなので、管理費・修繕積立金は割安

毎月のランニングコストがやすいにもかかわらず、

バッチリ維持管理がされている点はうれしくて仕方ないですね。

修繕積立金自体もしっかり溜まっているようで、

大規模修繕がいつ始まっても実施できるくらいの余裕はあるみたいです。

こういうところ、本当に大事です。

 

いい記事を見つけました。

写真も載っているので、是非こちらのサイトで共用部分など見てみてください。

個人的にはバルコニー面とかエントランスの曲線美がたまらないです。

共用廊下側の窓の柵なんかもかわいい。

www.onboro.net

 

このマンション、本当に玄人好みのマンションで、

東京・神奈川で不動産の買取再販を行なっている業者さんだったら、

知らない人はいないのではないでしょうか?

良くも悪くも、日本では、築年数が経つとある一定のところまでは

金額が下がっていきます、基本的には。

富士通ハイツはすでに築40年を超えているので、価格も底まで下がっていて、

買取再販業者としても買いやすいようです。

しかも、需要の多いエリアなので、業者が買って、ちょっとリフォームすれば、

再販しても買い手がつきやすいんですよね。

 

とはいえ、人気の出ているマンションですので、このマンションだけで見ても

売買価格は上がっているようです。

2〜3年前に買った人は凄くラッキーと言えるかもしれません。

この先大きく値が崩れることもないでしょうから、

今買うのが損というわけでは全くありませんが、

中古マンションが今ほど評価される前に目をつけた人は羨ましいと思います。

 

お部屋の中身は当然古くなっているので、リノベーションを行うなどして、

自分達らしく住まいを作っていくのがいいでしょう。

分譲時の間取りもよくある田の字型ですし、そのままの間取りだと、

今のライフスタイルにはフィットしないでしょうね。

 

 

宮前平富士通ハイツ、オススメのマンションなので、

気になった方は要チェックしてみてくださいね!

 

それでは。

「暮らし」と「住まい」について考える〜職住近接〜

皆様こんにちは。

中古マンションマンです。

 

中古のマンションをこよなく愛する、中古マンションマンです。

 

 

今日は「暮らし」と「住まい」というテーマで考えてみます。

「暮らし」を向上するために、「住まい」に何ができるのか。

そんなことを取り留めなく書き綴ります。

 

 

そもそも、僕が中古マンションに魅力を感じるのは、

収集・コンプリートしたいぜというコレクター的欲求ではないし、

中古ならではの意匠面に惹かれているからでもありません。

シンプルに、

実に、合理的だ!

という考えが大部分を占めています。

 

だって、通勤つらい

特に、都市部で暮らす人たちにとって、

通勤は由々しき問題です。

例えば東京だと、平均して約1時間の通勤時間がかかっているとか。

www.athome.co.jp

 

理想は35分だけれども、実際には片道58分、

往復だと実に2時間が通勤のための時間として使われています。

 

「いやいや、勉強したり読書する時間ができるからいいじゃないか」

とお考えになる方もいると思うし、実際に通勤時間を

有意義に使っている人もいると思います。

 

が、しかし。

ピーク時の上り電車の混雑は言うまでもないですよね。

駅員さんが乗客を押し込む光景は今も見られますし、

ターミナル駅での乗り換えだと、満員電車を1〜2本見送って、

ようやく乗れるというのも珍しい話ではありません。

有意義に時間を使うには混みすぎているし、

乗っているだけでストレスが溜まってしまいそうです。

 

子育てだって大変

夫婦共働きの世帯も増え、例えば保育園の送迎も毎日発生します。

朝早くに預けて(時間外だと追加で費用もかかったり...)、

時短で切り上げて(あるいは延長保育で長めに預けて)、

お迎えに行って、

ご飯を作って、

お風呂入って、

寝かせて、

自分たちも食事を済ませて、

寝て、

起きて、

朝早くに預けて・・・

 

当たり前ですが、平日はこれが毎日繰り返されます。

そんな状況で、通勤1時間、1時間半となると、正直しんどい。

場合によっては、奥様だけ家から通いやすいように、

転職するケースもありますよね。

どうしても奥様が子供の面倒を見る時間が長い家庭が多いと思いますが、

とはいえ、ご主人様が1時間でも30分でも早く帰ってきてくれるなら

家事の負担を均すこともできます。

※家庭にもよると思いますが。。

 

そんなあなたに、職住近接という選択

最近よく聞くようになってきた言葉だと思います。

それでもまだまだ聞きなれない部類に入るかもしれませんが。

要は、職場と住居は近い方がいいよね、という考え方です。

 

今の50代、あるいはそれ以上の世代になると、

「職住分離」という、逆の考え方を持っている方が多いかもしれません。

職場は都心に、住まいは郊外の自然が多い広々したところに構える、

という発想で、各地のニュータウン計画などはまさにそれです。

 

どちらが良い悪いということを言うつもりはありませんが、

少なくとも都心で働く人々のライフスタイルの変化を鑑みると、

現状は「職住近接」の方がフィットする方は多いように感じます。

夫婦共働きは当たり前の時代ですからね。

 

「暮らし」=「住まい」ではないけれど、

「暮らし」をよくするために「住まい」にできることは、

たくさんあると思っています。

職住近接という選択もそのひとつだと言えます。

 

だから、中古マンション!

通勤時間に関するアンケート結果を見れば、

通勤時間を短くしたい、職住近接を実現したいのは、

多くの人が考えていることです。

でも、なぜ、それができないかと言えば、

都心部は住宅が高い!

からです。

 

HowMaさんの不動産相場マップなど見てもらえればわかるのですが、

都心部ほど高く、郊外に行くほど安いです。

www.how-ma.com

 

上記は当たり前のことなのですが、だからこそ、都心で働く人が

中古マンションを選ぶメリットは大きいと言えます。

思い出してください、日本におけるマンションの価格は、

基本的には築年数が経つごとに低くなっていきます。

ただ、築35年くらいになってくればその価格はほぼほぼ落ち着きます。

古いマンションだったら、より通勤に便利な場所で持てるのではないでしょうか。

 

新築で都心→高くて無理。

新築で郊外→買えるけど、不便。

 

という方は、

 

中古で都心→買えるし、便利。

 

というシンプルな選択をすれば良いのではないでしょうか。

もっとも合理的な選択は「中古で都心」なのだろうと僕は考えます。

 

こんな選択も!

とはいえ、 庭付き一戸建てで子育てしたい!

という方もたくさんいると思います。

オススメするのは、「戸建てに住むなら、賃貸」です。

郊外の戸建てを持つリスクを負うよりは、

「戸建てに住むなら、賃貸」と割り切ってしまいましょう。

 

 

「暮らし」をよくするために、

「住まい」にできることは、

たくさんある。

 

その一例として、「職住近接」をテーマに書きましたが、

他にも間取りのお話だったり、書きたいことは山積みなので、

乞うご期待ということで。